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誠に生きる〈第三章〉  

副長を崇拝しHEDWIGを愛し山本耕史さんを応援する日記

娘の『ヴォイツェク』

拙宅のヴォイツェク記事に関してのコメントを読ませていただくと、同じ記事を読んでも「私もそう思いました」の「そう」が、お一人お一人違いますなぁ・・・
それがすごく興味深いです。
コメントのお返事は時間に余裕のあるときにゆっくり返させていただきまする
(^o^)/

私の「わからない」は「ヴォイツェクが」ではなく、ヴォイツェクを観た時に動く自分の気持ちのこと。
この気持ちをどう表現したらいいか「わからない」。
捉えどころがないのではなく、捉えどころがあり過ぎるのだ・
あまりに心が大きく動くんで、感情の波に溺れそうになりますなぁ…

ブログを何年もやっているせいか、「上手く書いてやろう」という欲が出てしまうんで、なおさら…



昨日は娘と一緒に『ヴォイツェク』を観た!
なんの前知識もなく、なんの思い入れもなく
たとえ芝居であろうとも、人が悲惨な目にあったり、傷つけられたりするのを見るのが大の苦手な娘。
そういう方面に対しての感受性が強すぎて人一倍ショックを受けるタイプ。
こういう演劇らしい演劇も初めて。

そんな娘の素朴な感想がすごく面白かった。
ボキャ貧娘なんで感想がかなり稚拙なんだが(^_^;)


※ここからは具体的な場面やセリフのことも書きますので、ネタバレありです。
どうかご注意を!



娘は、見終わって、かなりグッタリしていた。

まず第一声は
「恐ろしかったぁ~」
そして
「すっごく疲れた~」

「おそろしいってどういうこと!?」と聞くと

「だってお芝居を観ている気がしなくて…
ドキュメンタリーを観ているみたいな感じだったんだもん
こんな痛ましいことがあって、それを自分が目撃しているってのが怖かった」

「観ている間、これは舞台だから!自分は劇を観てるだけなんだから!って自分に言い聞かせていた。
そうしてないと恐ろしくて」

マリーを殺める場面は、怖いから目をそらしていたそうな!
あんな名場面なのに、見なかったんかいな~(あはは)
そして
「死んでいるマリーがあまりにもホントの死体みたいで…
その死体を抱いて話しかけているヴォイツェクが怖すぎる~
あ~ホントに恐ろしかった。」

そうか
私はあそこで泣けるのに…
娘はただただ怖かったのか(あはは~)

「でもいちばん怖かったのはあのホームレスの人が言うとき。
同じセリフを2度言ったけど、2度とも怖かった」

え!?
どのセリフのことだろ!?

「「そろそろ人々を劇場から裏町へ出してやれ」っていうやつ」

ああ、そのセリフか~
なんでそんなに恐ろしいのさ!?

「だって、客席に向かって言うでしょ。
まだなんか怖いことが待っていそうに感じちゃって…
いいから私たちのことはほっておいてくださいって思っちゃった」

あははは~

あのセリフで私はむしろ安堵を感じるんだが
思いもよらない感想だなぁ。

じゃあ娘にとって『ヴォイツェク』は恐怖だけだったのか!?
というと、これがまた違った。

「泣いたなぁ~
とにかく大泣きした
何かを観てあんなに泣いたのは初めてかも」

と娘。

「トランクを開けてるときから泣きっぱなしだった」

ヴォイツェクがさんざん殴られた後、自分のトランクを開けるところ。

なんでそんなに泣けたの!?

「なんで泣けたかわかんない」

なんでなんで!?

「え~っと…あんなに痛々しい姿で・・・
この人にも家族の思い出とか大事にしてるものがあったんだ~ってのもあるし
逆に、自分の生きてる証しみたいなものが、あのトランクだけしかないなんて悲しすぎる・・・
だからマリーがどんなに大事な存在なのかって思ったらますます泣けた~
あまりにも救いがないよ」

こう話している最中に、すでに涙目になっている娘

「思い出すだけでまた涙がでちゃう(涙声)」

「そこですでに泣いてるのに、流れてきたのがあのタンゴ!
あんなに美しいメロディーが来るなんて
そこで大泣きモードになってしまったんだよ~」

ケーキ食べながら話してるのに、話しながらマジで泣き始めてビックリした

「だって救いがなさ過ぎるじゃん
あまりにも悲しくて
あの曲はヤバいよ~~~」

娘によると、この場面であまりに泣き過ぎてすごく疲れたとのこと。

そして、あとはひたすら恐ろしかったとか(あはは)

「曲は全部好きだった~
いちばん好きなのはタンゴなんだけど、あのメロディを思い出すと悲しくなって涙が出るから困る」

「後ろの壁とかドアが二重に映ってるところがあった。
あの色合いが不気味なんだけどすごいな~って思った」





娘の感想はこんな感じだった!

いや~なかなか新鮮でしたなぁ…



「恐ろしかった」
と何度も繰り返して言っていた娘。

視覚的な恐ろしさもあるだろうけど…

娘が本当に感じた「恐ろしさ」とは何だろう!?

もしかすると娘は、
「自分が今生きている現実世界が実は危ういものなんだ」
ということを感じてしまったからかもしれない。
その危うさが恐ろしかったのかもしれない。


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カテゴリ: ヴォイツェク

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この記事に対するコメント

劇場のどこかで

お嬢さんの感想を記事にアップして下さって
ありがとうございます。
感受性の豊かさは お母様譲りでしょうか?

『ドキュメンタリーを観ているような...』
の言葉に はっとさせられました。
ヴォイツェクがトランクを開ける場面で
大泣きされた理由を読んだら、こちらも
泣けて泣けて...
お嬢さんが怖いと感じ、レクさんが泣ける
と仰った、マリー殺害のシーンですが、
3度目だった昨日、私はそこで 歌舞伎の
ある名場面を思い出し『美しい...』と
感じてしまい、
『私の感受性ってどうなのよ!?』と
今 少し恥ずかしいです(^^;
観る度に私は、自分の中にある危うさを
直視させられて恐くなります。
『胸が痛む作品ですが、今やる意味が
あるんです』と語った耕史くんの言葉を
今一度しっかり受け止めて、
東京千秋楽に向けてGO!です(^-^)

あ~でもでも!あの劇場のどこかで
お二人とすれ違っていたかも!?
と考えるだけで、何だかすごく嬉しい
です!\(^o^)/
URL | はとこ #-
2013/10/11 21:16 * 編集 *

はとこ殿

娘の拙い感想記事を読んでいただき、ありがとうございました!
おお!あの日ははとこ殿もヴォイツェク日だったんですね!

娘の感想はワタシとまるで違う部分やら、重なる部分やら・・・とにかく何も予備知識もなく、なんも考えなしで、まっさらな気持ちで見た感想なので、なかなかオモロカッタです。
「こういうの苦手だから、シンドイから」
と言いつつも、どこか心を動かされたようでした。

マリーを殺める場面が美しいと思うのは至極真っ当な気がします。
演じる2人はもちろん
照明、効果音(飛び立つカラスの羽音、鳴き声)
音楽、声、
すべてが世界観を見事に共有している、芸術的な融合
美しいです、ホントに。
URL | レクイエム 0511 #ofxKis3k
2013/10/13 08:41 * 編集 *

出戻り2号(笑)

度々のコメントに丁寧なお返事を
ありがとうございます(^-^)
皆さんと同じ舞台を観ているはずなのに
まだまだ私には足りないものがあるな~
と思いました。

この場面になると なぜ私はこんなに
悲しくなるのか...
あのシーンが どうしてこんなに強く
記憶に残るのか...
感情が動いた自覚はないのに、
気づくと涙が頬をつたっていたり...
戸惑うばかり。
で、レクさんの記事やコメントを読んで
あ~そうか~と。
もちろん、私の感情は私固有のもので、
レクさんが感じられたものとイーコール
ではないのでしょうが、
それでも、レクさんの言葉は何度も
私の中のなぜ?どうして?の扉を
開いてくれました。

この年齢まで生きてきて、
いろいろな事があって、
あまりに心が痛むと 人は何かを感じるのを
止めることも知って、
私がずっと、あえて意識の隅にしまいこんで
いたものを、
ヴォイツェクはいきなり見える場所に
引っ張り出しました。
そして、『人が生きるには負の感情が必要』
とレクさん...

すごいなぁ~

わからないだらけの私にも、
見事にヴォイツェクの人生を生きる
耕史くんの凄さは実感出来ます。
その恐ろしいまでの“力”と あのラストに、
あ~山本耕史という孤高の役者は、
一歩舞台に立った瞬間から もう
この世の者ではなくなるのかもしれない...
そう思いました。
URL | はこと #-
2013/10/13 15:15 * 編集 *

名文ですなぁ

はとこ殿

ヴォイツェクを語るとみなさん本当に名文をコメントされるので、読み応えがありますなぁ
しまっていた言葉が解き放たれてどんどん出てくるんでしょうか…

自分でも気づかない感情や、もう磨り減ってしまったと思っていた感性がまだちゃんとあったことを気づかされる舞台でしたね。
まだまだいけるで~~~~(笑)

ってことで、「おっしゃ~v-218」ですね
URL | レクイエム 0511 #ofxKis3k
2013/10/17 13:48 * 編集 *
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