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誠に生きる〈第三章〉  

副長を崇拝しHEDWIGを愛し山本耕史さんを応援する日記

薄桜記最終話を語る

最終話を駆け足で観てから、あわただしく過ごし
ゆっくりと浸る時間がない日々だったが…
そんな中でも、時折テンゼンの悲痛な顔、、最期の殺陣、美しい死顔が一瞬頭に浮かんだりしていた。

浮かぶのだ、あの顔が…


最終話を観てすぐに書いた感想記事には

「泣いた…
でも、なにかホッと安堵した気持ちにもなった」

「泣いた…
でも、なにか心が満たされた感じにもなった」

とあったのだが、時間がたつにつれて、じわじわと哀しみが襲ってきた…

この最終話は、観ていきなり大泣きするのではなく、観た後、時間が経つにつれてどんどん切なくなってくる。

この感じ、この切なさをどう言ったらいいのかなぁ…

心をいきなり矢で射抜かれるのではなく、心に刺さった「哀しみ」という矢がジワジワと心の中へ侵食していき、そして、気がついた時には、深くえぐられていた

…と、そんな感じかなぁ


今、あらためて最終話を観直したら、安堵どころか、哀しくて哀しくてつらくて切なくて、涙が溢れてきた

哀しい…
切ない・・・

でも、ものすごく見応えがあり、ものすごく納得してしまう
観た後の感涙と満足感。

そしてまた観たくなってしまう…

このテンゼンの生き方、死に方、
最後は死にとりつかれているようにも見えるが、それは現代の価値観であって、彼の死に方は決して自己犠牲ではなく、おのれを貫いた結果なんだと思う。

「いかに死ぬか」

彼が戦っていたのは、“内なる自分”だったのかもしれないなぁ…

あまりにも切ないんだが、でも、このドラマの中の丹下典膳にはこの生き方しかなかっただろう!
彼にはこの選択しかなかった!と思うことができるから、頭では理解できなくても心で納得できるのだ。

武士として生きることを全うした者の最期。



最終話が素晴らしいと思うのはすべてにおいて「静か」「美しい」ところだ。

テンゼンの最期を腕の中で見とった安兵衛は、決して大きくは取り乱さない。
「丹下さん!」とひとこと強い口調で言ったものの、あとは言葉をかみしめるだけで大声で叫んだり感情をぶつけたりはしない。
叫びたい気持ちをぐっとかみ殺して、静かに立ち去る。

あとは静寂のみ…

でも、テンゼンの顔にさしかけてある傘を見るだけで、安兵衛のテンゼンに対する深い愛情と尊敬が伝わってくるのだ。


安兵衛はいつもまっすぐな眼をしていた。
テンゼンを見るまっすぐな眼
なんの曇りもないまっすぐな愛情をテンゼンに注いでいたんだよなぁ…

そして
「これでよかったか」
と言ったときの薄く笑いかけたテンゼンの顔を見ると、もうたまらなく哀しくなる

テンゼンもまた安兵衛の深い愛情と尊敬の心をしっかり受け取っていて、それをちゃんと返しているのがわかるから


千春ちゃんがテンゼンにかけよるところも、決して泣いたり叫んだりしていない。
「あなた」「どうなさいました」
と呼びかけるだけ。
大げさに揺り動かしたり、派手に泣き叫んだりしない。
ただひたすら寄り添って、さすっているだけ。
言葉はいらない。
それだけで十分だ。

しんしんと降り積もる雪の中の静寂…


恐ろしいほどの悲劇なのだが、その悲劇は雪がすべての音を吸い取ってしまったかのように「静か」に淡々と進んでいく。

「静寂」というのがこれほど多くを語るドラマがあっただろうか!
これが本当に素晴らしいのだ!



そして「美しさ」へのこだわり。

最初にこの役を耕史くんが演じると聞いて映画版やドラマ版を観た時、とにかくテンゼンの最期が楽しみで楽しみで!
血まみれで死んで欲しい~とか、
顔が血に染まり髷も切られて壮絶に死んで欲しい~とか、
とにかく真っ白い雪を血で染める最期を想像していた。

だけど、この薄桜記のテンゼンの最期を見て、浅はかな自分の想像をはるかに越えた「美しさ」に唸った!

死ぬ時より、死んでしまった後のシーンにその美しさが何倍も強烈に映るようなラスト。

この美しい最期の二人
雪に閉じ込められて永遠に美しいままのような最期。

この美しいテンゼンを見せるには、顔や首にひとしずくでも血がかかっていてはダメなのだ!!
血の赤は必要なかったのだ!
赤と白のコントラストは不要だった!!

「白」だけでこれほど美しいシーンが成り立つとは…

だから、最期も下腹部を刺されるという殺陣になっていたのだなぁ

悲劇は美しくなければ!
哀しみに心が奪われるのはやはり「美しさ」あってのこと!

美しい役者の「美しさ」を最大限に引き出してくれた!


なんだか、書いているうちにまた観たくなってきた~

書き出したら止まらなくなってしまうなぁ(^_^;)
薄桜記の最終話については、語っても語っても語りつくせない気がする。

そして、薄桜記を観るといつも思うのだ

日本人に生まれてよかった~

と…。

日本人の美意識の高さを思い出させてくれる、そんな作品なのだ!




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カテゴリ: 薄桜記

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